対応する一次元バーコードと基本操作
バーコード生成ツールは,入力した文字列や数字から一次元バーコードを描き,PNGまたはSVG画像として保存するページです.選択できる形式はJANとして使われるEAN-13とEAN-8,英数字を扱えるCode39,数字を二桁ずつ組にする一般的なITF,Codabar(NW-7)の五種類です.
形式を選ぶと入力欄にその形式の例が入るため,実際に使いたい値へ置き換えてください.入力内容が形式の条件を満たすと,白地に黒いバーと任意の文字ラベルをプレビューします.値が不正ならエラーを表示し,その値の画像は保存できません.
このページにはQRコードの作成,Code128の高密度符号化,GS1専用のITF-14レイアウトはありません.一般のITFは任意の偶数桁を符号化する方式であり,14桁固定のGTINを持つITF-14用のベアラバーや印刷検証を付ける機能ではありません.同じ「バーコード」という言葉でも,読み取り先が期待する規格や番号体系は用途によって違います.
まず利用先の指定形式を確認し,この五形式と一致する場合に選んでください.二次元コードが必要なら別のQR作成ツールを使います.画像を生成するだけで,番号の正当性や商品登録状況まで確認するサービスではありません.
JAN/EANのチェックディジットと番号の意味
EAN-13は12桁または13桁,EAN-8は7桁または8桁の半角数字を受け付けます.それぞれ末尾の一桁はチェックディジットです.12桁や7桁を入力した場合,右端から3と1の重みを交互に掛けた合計をもとに,合計とチェックディジットを足した結果が10の倍数になる値を求めて末尾へ追加します.
13桁または8桁を入力して末尾が計算値と異なる場合は,末尾を計算値に置き換えて描きます.通知欄には追加または修正した数字が表示されます.たとえば入力欄に誤った最終桁を残したままでも,バーと下部ラベルは修正後の最終文字列を表します.保存前に必ず通知と画像の文字列を確認してください.
チェックディジットは入力ミスの検出に役立ちますが,あらゆる誤りを見つけられるわけではなく,番号の所有者も証明しません.このツールは数字列の桁数と末尾の計算を行うだけで,GS1事業者コードの割当,商品アイテムコードの設定,登録済み商品との照合はしません.店頭流通などで使うJAN/GTINの設定には,GS1 Japanが案内する事業者コード登録と商品番号の管理が別途必要です.
適当な13桁を画像にできても,商用商品の正規の識別番号を取得したことにはなりません.テスト用の番号と実際に流通させる番号を混同しないでください.
Code39,ITF,Codabarの入力規則
Code39では英数字と「-」「.」「$」「/」「+」「%」「空白」を使えます.小文字は大文字にして符号化します.開始と終了を表す「*」は自動で付加し,入力全体が既に「*...*」の形なら外側を一度取り除いて付け直します.データ途中の「*」は使用できず,エラーにします.
この記号は任意のデータ文字として扱わないため,バーの意味と人が入力した文字を区別できます.下部に文字を表示する場合は,始終の「*」を含む符号化後の文字列が示されます.使う機器側の表示や管理番号と突き合わせてください.
ITFは半角数字だけを受け付けます.二つの数字を一組として,一方をバーの太さ,他方を空白の太さへ交互に反映するため,入力が奇数桁なら先頭に「0」を追加して偶数桁にします.これは単なる桁合わせで,GS1の14桁GTINやチェックディジットを自動的に作る処理ではありません.
Codabarでは数字と一部の記号を扱い,A〜Dの文字を最初と最後に置きます.数字や許可された記号だけなら自動で先頭にA,末尾にBを付けます.指定済みのA〜Dはそのまま使います.両形式とも,追加された文字を含む最終的な値を通知・ラベルで確認し,読み取り先が期待する形式と比較してください.
バーの描画,寸法,余白
バーの形は形式ごとのパターンを幅の配列へ変換して描きます.EANでは左右と中央のガードパターン,数字ごとのパターンを並べます.Code39とCodabarでは細いバーと太いバーの比を1対3として描き,文字間に細い空白を置きます.ITFは二桁分のバーと空白を組み合わせます.
画面の「線の太さ」は最も細い一単位の幅で,1〜4ピクセルから選べます.「線の高さ」は40〜160ピクセルで調節します.ラベルの表示も切り替えられます.これらを変えるとプレビューと保存画像の寸法が変わります.
背景は常に白,バーは黒です.左右には30ピクセルまたは線幅12単位分のうち大きい方の余白を入れます.余白はスキャナーがバーの始まりと終わりを判別するために重要ですが,この設定だけで印刷規格への完全適合や読取成功が保証されるわけではありません.物理的な印刷サイズ,紙質,インクのにじみ,縮小配置,余白への文字や図柄の重なりが結果に影響します.
プレビューを画面上で小さく表示していても,保存画像のピクセル寸法は選んだ線幅と高さで決まります.たとえば同じ数字列でも線幅を2ピクセルから4ピクセルへ変えるとバー部分の横幅は二倍になりますが,印刷時に画像を縮小すれば細線がつぶれることがあります.ラベルを切ったときは画像の縦寸法も短くなります.
用途の寸法要件と実際のスキャナーで試し,読み取りにくければサイズや配置を見直してください.
PNGとSVGの保存内容
PNG保存は画面内のCanvasに描いた白地・黒バー・任意のラベルを画像化します.透過背景やデバイスの画素比に応じた自動高解像度化はありません.SVG保存は白い背景と各黒バーを個々の矩形要素として作るベクター形式です.ラベルを有効にした場合は文字要素も付けます.
SVGの文字列にはエスケープ処理を施し,チェックディジットの自動追加・修正や始終文字の付加があれば,元の入力欄の値ではなく符号化した最終値を表示します.PNGとSVGのバーの幅,高さ,左右の余白は同じ設定を使います.
ファイル名は形式と保存時の時刻を含む「barcode_形式_時刻.png」または「.svg」です.同じ設定で二つの形式を保存して用途ごとに比較できます.クリップボードに画像を直接コピーするボタンや,PDF・EPSへの出力はありません.SVGは拡大しても矩形の輪郭を保持できますが,それだけで任意の印刷機・スキャナーで読み取れるわけではありません.
ラベルのフォントは閲覧環境に依存し,実物ラベルに必要な文字配置や物理寸法を自動検証しません.実務で配布する画像は,最終的な紙面・包装材へ配置した後に読み取り試験を行ってください.
試作と実運用の境界
パッケージ案のレイアウト,アプリの読取画面の試験,個人の蔵書・備品の管理ラベルなど,入力値を可視化する試作に利用できます.EANの桁数とチェックディジットを学ぶ用途にも使えます.一方で,商品登録や番号重複の検査,ISO・GS1の印刷品質認証,読取機との適合試験は行いません.
医療・物流など読み取りエラーの影響が大きい業務では,専用の規格と検証手順に従ってください.作成した画像だけを根拠に運用の安全性を判断しないことが大切です.
入力値からバーを計算してPNG・SVGを作る処理はブラウザ内で行います.ただし,これはサイト全体で通信が一切ないことや,機密性を無条件で保証する意味ではありません.ページ表示,アクセス解析,広告など音声やバーコードの生成処理とは別の通信が行われる可能性があります.
共有端末やブラウザ拡張機能の扱いも含めて利用環境を確認してください.画像は保存ボタンで端末へダウンロードします.ページから入力を変えても,既に端末へ保存した画像は自動で消えません.