荷物の寸法と個数
ドロップシッピング・パッキング重量シミュレーターでは,まず梱包したい各商品の寸法(幅,奥行,高さ),重量,そして数量をリストに登録します.入力可能な値には厳格な境界が設けられており,寸法は0.5センチメートルから200センチメートルまで,重量は0.01キログラムから50キログラムまで,個数は1から20までの範囲で受け付けます.商品リスト全体としては,最大20種類まで異なるアイテムを登録可能です.
登録された各アイテムは,入力された数量分だけ内部で個別のオブジェクトとして展開され,それぞれに独立した識別子と色が割り当てられます.同時に,全アイテムの容積(幅×奥行×高さ)と重量が合算され,画面上部に「総容積」と「総重量」として即座に表示されます.この総重量はあくまで商品単体の合計値であり,段ボール箱そのものの重量や,緩衝材の重さは含まれていません.
梱包ツールでは,寸法(0.5~200cm),商品重量(0.01~50kg),個数(1~20の整数)を入力できます.入力中は空欄や入力途中の小数点も保持され,欄外への移動やEnter入力時に有効な数値のみ計算と自動配置へ反映されます.空欄や範囲外などの無効値は最小値に置換されずエラー表示され,直前の確定値で総容積や箱候補が維持されます.
商品重量の合計に箱や緩衝材は含まれないため,発送時は梱包後の外寸と総重量をご確認ください.
候補箱を探す順序
入力された荷物のリストを元に,システムはあらかじめ登録された標準的な段ボール箱(極小サイズから200サイズまで)の中から,すべての荷物が収まる可能性のある候補箱を自動的に探索します.この探索プロセスは,人工知能(AI)や複雑な数理最適化ソルバーを用いるものではなく,体積の降順に基づく決定論的な貪欲アルゴリズムを採用しています.
まず,用意された段ボール箱を容積の小さい順に並べ替えます.総容積が箱の容積を上回る場合はその箱をスキップし,収まる可能性がある箱に対してパッキングテストを行います.パッキングテストでは,荷物側も体積の大きい順にソートされ,大きな荷物から優先的に配置を試みます.
配置位置の候補として,すでに配置された荷物の角(コーナー点)を基準とし,それぞれの点で6方向(縦置き,横置きなど)の回転パターンを検証します.
他の荷物と衝突せず,かつ箱の内寸に収まる最初の位置と向きが見つかれば,その状態を確定して次の荷物へと進みます.すべての荷物を配置できた最初の箱が自動候補として選定されますが,これは特定の順序で配置できた最小の箱というだけであり,数学的な最適解や最小の箱サイズを必ずしも保証するものではありません.
3D配置の読み方
自動選定された箱,あるいは手動で選択された箱への荷物の配置状況は,画面中央の3Dシミュレーションビューに描画されます.この描画領域では,箱の底面と壁面が半透明のポリゴンとして表現され,その内部に各荷物が指定された色付けで配置されます.3D空間から2D画面への変換には正射影投影が用いられており,遠近法による歪みがないため,寸法や隙間の感覚を視覚的に把握しやすい設計となっています.
ユーザーはビューポート内をドラッグまたはスワイプすることで,水平方向(Yaw角度)は0度から360度まで,垂直方向(Pitch角度)は10度から85度までの範囲で視点を自由に回転させることができます.また,マウスホイールや専用ボタンにより,0.6倍から2.2倍までのズームイン・ズームアウトが可能です.
「斜視」「上面」「正面」「側面」といったCAD風の視点プリセットボタンも備えており,ワンタッチで特定の角度から配置を確認できます.
配置された荷物が箱の境界を越えてはみ出している場合や,荷物同士が重なっている(衝突している)場合は,対象の荷物が赤く強調表示され,画面下部のステータスバナーに警告メッセージが表示されます.
手動調整と衝突
自動パッキングの結果に無駄な隙間がある場合や,特定の荷物を上に置きたい場合は,3Dビュー内で荷物をクリックして選択し,手動で位置や向きを微調整することができます.荷物を選択すると,画面下部に専用のコントローラーパネルが展開されます.
位置の調整は,X軸(左右),Y軸(奥行),Z軸(高さ)のそれぞれに対して,-2cm,-0.5cm,+0.5cm,+2cmのボタンを用いて行います.また,向きの回転ボタンを使用すれば,平置き横回転(幅と奥行を入れ替え),縦横立て替え(幅と高さを入れ替え),奥行立て替え(奥行と高さを入れ替え)といった操作が可能です.
さらに,カメラ視点を基準としたスマートスナップ機能を備えています.これは,現在のカメラの向きに対して「左寄せ」「右寄せ」「奥寄せ」「手前寄せ」「底面接地」を行う機能で,指定した方向へ荷物を移動させた際,他の荷物や箱の壁面,あるいは底面に衝突した位置で自動的に停止します.
手動調整を行った結果,AABBによる交差判定により荷物同士の衝突や箱からはみ出すエラーが発生した場合は,手動で位置を修正するか,「自動配置に戻す」ボタンで初期状態にリセットする必要があります.
料金表の参考範囲
パッキングシミュレーションの右側(または下部)には,現在選択されている箱の寸法に基づく配送料金の参考値が表示されます.ここには,配送会社名を付けた区分・重量閾値・料金の固定参考データが登録されています.現行運賃や取得元を確認できていないため,送料の見積もりとして利用しないでください.
重要な制約として,ここで表示される運賃やサイズ区分は,シミュレーター内の固定リストに登録された内寸に基づく参考値であり,最新の実際の運賃表とリアルタイムに同期しているわけではありません.配送業者のAPI等と通信して最新の運賃を取得する機能は持っていないため,表示金額を会社間の最安比較や販売価格の決定に使うことはできません.
発送外寸・総重量・発着地・サービス条件を確認し,公式の現行運賃で見積もってください.
また,入力された商品の合計重量が,選択された箱のヤマト運輸または日本郵便の重量制限閾値(例えば60サイズで2kg,100サイズで10kgなど)を超過している場合は,重量オーバーの警告が表示されます.ただし,実際の配送においては,荷物の外寸(外箱の厚みを含む)と総重量(箱や緩衝材を含む)の両方を満たす区分が適用されるため,このツール上で警告が出なかったとしても,発送可能であることを断定・保証するものではありません.
梱包現物の確認
本シミュレーターが提供するパッキングアルゴリズムや配置プレビューは,入力された寸法の直方体に基づく理論的な計算結果です.実際の梱包作業においては,商品の形状が完全な直方体ではない場合や,商品同士の接触を防ぐための緩衝材(プチプチなど)の厚み,段ボール箱自体の厚みや組み立て時の歪みなど,さまざまな物理的要因が介在します.
そのため,3Dビュー上で荷物が隙間なくピッタリと収まっているように見えても,実際の段ボール箱には収まらない可能性があります.シミュレーターでの配置確認は,必要な箱のサイズを大まかに見積もるための初期段階の指標として利用し,実際の発送前には必ず現物の寸法と重量を測定してください.
特に170cmを超えるような大型の荷物の場合,サービスによっては引き受け不可となるケースもあるため,各配送業者の公式情報と照らし合わせることが不可欠です.
本ページで実行されるすべての寸法の補正,パッキング計算,および3D描画処理は,ユーザーが利用しているブラウザ内で実行されます.入力した商品の寸法や構成情報を用いて外部サーバーに処理を委譲することはありませんが,サイト閲覧に伴う一般的なブラウザの挙動には従います.