入力項目と問い合わせ先
このツールは,ホスト名とDNSレコード種別を指定し,外部のパブリックDNSサービスから返された結果を確認するためのルックアップ画面です.入力欄は「ホスト名 / ドメイン名」,レコード種別,DoHクエリサーバーの3項目です.問い合わせ先はCloudflare DNSとGoogle Public DNSから一つを選びます.両社へ同時に問い合わせて比較する機能ではありません.
「解決実行」を押すと,入力したホスト名と選択したレコード種別を,選択先のDNS over HTTPS(DoH)用JSON APIへ送信します.このページの内部にDNSサーバーがあるわけではなく,外部サービスが返す応答をブラウザで整形して表示します.そのため検索にはインターネット接続が必要で,オフラインでは利用できません.
初期状態はgoogle.comのAレコードとCloudflare DNSが選ばれています.1回の操作で調べられるのは一つの名前と一つのレコード種別です.複数ドメインや全種類をまとめて検索するバッチ機能,任意のDNSサーバーを入力する機能,過去結果の保存はありません.
URL風入力の整形とDoHリクエスト
ブラウザのアドレスバーからコピーした文字列を使いやすくするため,先頭がhttp://またはhttps://なら,その部分を取り除きます.その後,最初のスラッシュ以降を切り捨てます.たとえばhttps://example.com/path?id=1はexample.comとして問い合わせます.
これは完全なURL解析ではありません.ポート番号,ユーザー情報,スラッシュを含まないクエリやフラグメント,国際化ドメイン名を個別に検査・補正する処理はありません.意図しない名前を送らないよう,基本的にはexample.comやwww.example.comのようなホスト名だけを入力してください.
Cloudflareを選ぶとcloudflare-dns.com,Googleを選ぶとdns.googleのJSON用エンドポイントへGETリクエストを送ります.名前はURLの問い合わせパラメーターとして符号化し,Acceptヘッダーでapplication/dns-jsonを要求します.
DoHはブラウザから選択プロバイダーまでの問い合わせをHTTPSで運びますが,問い合わせ先プロバイダーには名前と種別が渡ります.
選択できる8種類のDNSレコード
対応する種別はA,AAAA,CNAME,MX,TXT,NS,CAA,SRVの8種類です.Aはホスト名に対応するIPv4アドレス,AAAAはIPv6アドレスを確認します.CNAMEは別名から正規名への対応を調べるレコードです.ただし応答の途中に別種別が含まれた場合も,外部サービスのAnswer配列に返された内容をそのまま行として表示します.
MXはメール配送先と優先度,TXTはドメイン確認やメール認証などに使われる文字列,NSは名前空間を担当するネームサーバーを確認するときに使います.CAAは証明書発行を許可する認証局に関する設定,SRVはサービスの優先度・重み・ポート・接続先などを表すレコードです.表示されたData列の書式は種別ごとに異なるため,一律にIPアドレスとして読むことはできません.
この画面は,各レコードの内容が運用方針として正しいか,SPF・DKIM・DMARC等の設定が要件を満たすかを自動判定しません.TXT等の文字列は,利用しているメールサービスや認証サービスの仕様と照らして判断する必要があります.
ステータス,Answer,TTL,生JSONの読み方
応答を受け取ると,DNS応答ステータスと説明,Answerの一覧,生JSONを表示します.主なステータスは,処理がエラーなしで終わったNOERROR,名前自体が存在しないNXDOMAIN,サーバー側で処理できなかったSERVFAIL,要求形式の問題を示すFORMERR,拒否を示すREFUSED等です.
NOERRORは必ずしもレコードが1件以上見つかったことを意味しません.名前は存在していても,選択した種別のAnswerが0件になることがあります.その場合,画面は「選択した種類のAnswerは返されませんでした」と案内します.NXDOMAINと,NOERRORかつAnswer 0件は同じ状態ではありません.
Answer表にはホスト名,タイプ,TTL,Dataを表示します.TTLは応答に含まれる秒数ですが,この値だけで世界中のキャッシュが消える時刻を確定することはできません.右側の生JSONには,外部APIが返した応答を整形して表示します.コピー操作はブラウザのClipboard APIを利用するため,権限や実行環境によって利用できない場合があります.
キャッシュとプロバイダー間の結果差
Cloudflare DNSとGoogle Public DNSは,それぞれ独立した再帰リゾルバです.同じ名前と種別を調べても,キャッシュの有無,以前の取得時刻,問い合わせ経路などによって,一時的に異なる結果が返る場合があります.DNSレコードを変更した直後は,片方に新しい値,もう片方に以前の値が見えることもあります.
本ツールは選択した一つのプロバイダーへ一度問い合わせ,その応答を表示します.世界各地の複数地点や複数リゾルバを巡回する伝播チェッカーではありません.二つのプロバイダーを比べる場合も,利用者が選択を切り替えて別々に実行します.
レコードが期待と違う場合は,名前と種別,権威DNS側の設定,TTL,変更からの経過時間を確認してください.この画面の結果だけを,設定変更の完了,メール配信の成功,証明書発行の可否,障害の原因確定として扱うことはできません.
通信範囲と非対応機能
DNS問い合わせ処理はブラウザからCloudflareまたはGoogleへ直接行われます.入力したホスト名とレコード種別は選択先へ送信され,外部APIの可用性,ネットワーク制限,ブラウザの通信ポリシー等の影響を受けます.DoHでHTTPS通信を使うことは,問い合わせ先へ情報が渡らないことや,結果が常に正しいことを保証するものではありません.
画面は外部APIのStatusとAnswerを読み取り,既知の種別番号を名前へ置き換えて表にします.Questionは内部データに保持しますが独立した表にはせず,外部APIが返した元データは生JSONで確認できます.AuthorityやAdditional等を専用欄へ分解する機能,応答時間の計測,履歴比較,ゾーンファイルの編集や転送はありません.
DNSSEC署名をこのページ独自に検証する機能,権威ネームサーバーを指定して直接問い合わせる機能,再帰経路を追跡する機能もありません.オンライン版nslookupのように簡単なレコード確認へ利用できますが,コマンドラインのnslookupやdigが持つ全オプションを再現するものではありません.必要な範囲と通信先を理解したうえで,一次確認用として使用してください.